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エンターテイメント196 2021.05
映画 地獄の黙示録
監督 フランシス・フォード・コッポラ
出演 マーロン・ブランド、 マーティン・シーン、
ロバート・デュバル、ローレンス・フイッシュバーン
ベトナムへはOB飲み会 三水会で3度行った。
1度目は2013年(ツアー名)「世界遺産アンコールワットとハロン湾5日間」でハノイとハロン湾。
2度目は2016年「ベトナム中部満喫の旅」でダナン周辺に。
3度目は2018年「わくわくホーチミン」でホーチミンへ。
1度目は、どちらかというとカンボジアのアンコールワットのほうが主目的であったが、(ベトナム北部の)ハロン湾をもめぐるという2国にまたがるツアーであり、首都ハノイ市内観光も。
2度目ダナンは、南北に細長いこの国のど真ん中、リゾート地で近くにはフエなど歴史ある世界遺産も。
そして3度目ホーチミンは一番南に位置し、商業の中心地でもある。昔はサイゴンといった。
1979年公開のアメリカ映画「地獄の黙示録」(じごくのもくしろく、原題:Apocalypse Now ) この映画で描かれたベトナム戦争は、やはりホーチミンに多く痕跡があるように思えた。
「ゴッド・ファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に発表し、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したほか、膨大な製作費や過酷な撮影環境、CGなしの壮大なスケールの映像など、数々の伝説を残した戦争映画の傑作
ベトナム戦争が激化する1960年代末。アメリカ陸軍のウィラード大尉は、軍上層部から特殊な任務を与えられる。それは、カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視して自らの王国を築いているという、カーツ大佐を暗殺するというものだった。ウィラードは部下を連れてヌン川をさかのぼり、カンボジアの奥地へと踏み込んでいくが、その過程で戦争がもたらす狂気と異様な光景を目の当たりにする。
3度目のベトナム観光では「クチトンネル体験」があった。
このトンネルは、ホーチミン市の西北70kmほどの距離にあり、南ベトナム民族解放戦線(いわゆるべトコン)の有力な拠点だった。
そのトンネルは、一見何の変哲もない雑木林の下に掘られていた。それはまるで、蟻の巣のようにはりめぐらされ、全長は実に200キロメートルにも及ぶという。
トンネルの周りには、多くの落とし穴が設けてあった。また兵士一人がやっと入れる隠れ穴もあり、マンホールのふたのようなものをかぶせ、その上に落ち葉などをひいてあった。まさかそこに人が隠れているなんてことは考えられないだろう。
しかも村民たちは、このトンネルの中に潜みながら、生活を続けていたという。そこには子供たちの勉強する場所(学校)などもあったようだ。もちろん食料も自給自足で村一丸となって、生活しながら戦っていたことがうかがえた。
粗末な手製の武器や古風な落とし穴戦術などで突然侵入してきた外国軍に対し、平和な暮らしを取り戻すべく立ち上がった民衆のエネルギーが感じられた。そしてこのトンネルを見学して、南ベトナム民族解放戦線の実態と、アメリカが唯一戦争に負けた国の底力というか、その理由が少し分かったような気がした。