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エンターテイメント 228    2024.6月号  
 

   

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産経新聞 ビブリオエッセー (非掲載文)
  ビブリオエッセー 投稿するも選外篇 -2

【書名・著者】 「日本国紀」上下  百田尚樹 (幻冬舎文庫)  
【見出し】  私たちは何者か?この素晴らしい国を誰が守るのか
【筆者】   奈良県橿原市  松場 弘人 79歳(当時) 

百田尚樹とは10年前本屋大賞を受賞した「海賊と呼ばれた男」で出会い、「永遠のゼロ」で好きな作家のひとりとなった。氏は今般保守政党を起ち上げたこともあって、加筆した文庫版「日本国紀」を読み返してみた。

この通史で作者が一貫して述べているのは我が国にはどの時代にも天皇を戴いてきた事の意義。そして「その国を護る」ことの重要性。

私たち戦中・直後生まれの者は、明治から終戦前後までの歴史をあまり学んでいない。この本で筆者が多くの頁を割いているのが連合国軍による戦後の統治時代のこと。GHQが行った思想弾圧で、自虐史観を生むことになった「洗脳」の実態です。占領政策で押し付けられた「日本国憲法」が施行された背景や、「東京裁判とは何だったのか」も。

太平洋戦争によってアジア周辺の国々には迷惑をかけたことは否定できないものの、欧米列強の植民地化からアジアの国々を守ったことも事実です。

団塊の世代が社会に出始めたS40年代半ばから蘇る自虐思想。我が国には「愛国」について、普通の国なら当たり前のそれを否とする人たちが多いことに驚かされます。どこの国に自分の国の国旗や国歌を疎ましく感じる国民がいるでしょうか? 安倍元首相が戦後レジームからの脱却」が必要だとして改憲を主張したのもこのためだと思います。

 百田氏はかつてFaceBookで発信していた「もし我が国に他国からミサイルが飛んでくるような事があったなら、(それに対して行動を起こさなかった)自分を責めるであろう」と。 



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